最高ですか

午前中にamazonから荷物が届く。注文したCDが来た。Moritz von Oswald Trioの"Vertical Ascent"。

モーリッツ・フォン・オズワルドの最近はカール・クレイグとのユニットでドイツ・グラモフォン所有のクラシック音源のリ・コンストラクションというかリ・コンポーズド、再構築したアルバムが評判になった。それとはまた違う3人トリオのデビュー音源。他の2人はドイツ人Max LoderbauerとVladislav Delayことフィンランド人、Sasu Ripatti。
モーリッツのここ20年をきちんと把握はしてないけど元パレ・シャンブルグという肩書きが最初の認識なので、多分自分と同い年くらいだろう。ノイエ・ドイチェ・ヴェレ〜ダブ〜エレクトロという経緯は頷ける。ミニマル・テクノとかベーシックチャンネルとかのワードをぽろぽろと頭に置いてこのトリオのCDを聴き始めたのだが、そういうものを忘れるくらいの素晴らしい出来で、続けて何度も聴いている。

◉Recomposed by Carl Craig & Moritz von Oswald

去年のカール・クレイグとの盤はクラシックとテクノの融合などという言葉尻だけ取れば安易な企画ものみたいだが、そういうことになる筈も無い2人の、異なる大海の青写真を重ねた際にできるモアレの部分をブロウアップしたかのような不思議な音楽だった。だが大きく括ればデトロイトテクノとミニマルエレクトロの範疇(での最良のもの)だったが、このtrio名義のものは個人的にはクラウトロックに聴こえる。パーカッション類とエレクトロニクスとダビーな音響操作。CANとタンジェリン・ドリームメビウスプランク。CANのヤキ・リーヴェツアイトの太鼓、果てはthis heatのファーストのチリチリと焼けるみたいな音塊の配列までもが聴こえる。
そういえば何処かでモーリッツ・フォン・オズワルドは脳梗塞を患っていると聞いた。大丈夫かな。

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一度打ち合わせに出かけて、出先近くのとんかつ屋でお昼を食べた。西麻布の三河屋。毎日人が並ぶのだが12時前だったのでスッと入れた。メンチとチキンカツのミックスを食す。旨いなあ。ブログ用に写真を撮るというのはなかなか難しいものだと思う。勝手にネットから拾いました。こんな感じ。「最高ですか!」と書かれたTシャツ着た人に問われたなら、最高です!と即答します。


おなかがいっぱいになって帰宅後も"Vertical Ascent"を大きな音でかけていたら何か眠くなってきて、電気を消して床に転がって寝ながら聴いた。
大量のラードを摂取した幸福感とイリーガル感でぼーっとなってきて海の中みたいな音の中、小一時間床の上で寝る。仕事どころでは無い。