一週間が過ぎて

一週間前。3月11日の午後は知り合いのカメラマンさんの最近のブックを見せてもらっていた。彼がうちを出て一段落して、上の階でお茶でもと思い、家人とだべっていた。その直後、午後2時48分に大きな揺れが来た。
我家でも(犬含め)皆、感情が高ぶったり、ひどく落ちたり、虚脱感に襲われたり、とにかく非日常としかいえない一週間が過ぎた。今日の東京は快晴である。
先程ニュースで原発の電源が確保出来そうだとの記事を読んだ。全く予断をゆるさないが単純に少しだけ気分が上を向いた。その時ケーブルTVでビョークが唄っている映像が流れ、それを観たらものすごく揺さぶられて、じわっと涙が滲んできた。番組は最期にポール・マッカートニーの演奏で『レディ・マドンナ」を流した。また涙腺が緩む。身体機能としての涙腺がここ数日の極度の緊張状態で馬鹿になっている。

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震災の日の夜は都内のライブハウスに、静寂(灰野敬二ナスノミツル・一楽儀光)の演奏を見に行く予定でした。その夜それは中止となった。
そんな事も忘れていたさっき、twitterで以下のツイートを読んだ。doubtmusic.のオーナー氏から。

5/10の静寂(灰野敬二ナスノミツル・一楽儀光)リベンジ・ライブに向けて灰野敬二氏より、皆に発信してくれとメッセージをいただきましたのでここに書きます。
「何があっても生き抜く覚悟をしようよ! 国は作り直せる。あらゆるものの、ひとつの命は決して作り直せない。」(灰野敬二

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現存する国内の50以上の原発を1つずつでも廃棄出来る方法は極論、節電だと無い頭で考える。節電なんて当たり前だった事すら忘れていた。経済を回すと同時にそういうシンプルな事にも頭を回す。無事であった我々が必ず復興しなくちゃいけない。