忘備録

平日の夜でも少し無理してでも観たいライブには足を運ぶ、そんな気分、最近は特に。

新宿のタワレコSAKANAのインストアがあるので出かける。晩飯をどこかで食べてからと車を走らせながら考える。そういえば再オープン(正確には復刻だけど)したというカレー屋の「ギー」の前を通る事に気づいた。路肩のパーキングに停めて店に入る。客は誰もおらず、お好きな席へと案内される。
記憶ではやたら辛いルーがあったのだがそれが何か思い出せず、バターチキンとキーマにしてみた。懐かしい刻んだピクルスが置かれ、それをつまんで待つ。iPodのカメラでやおら撮ってみる。ほどなくカレーが運ばれ、多分にニヤけながらそれを食べた。でもそれは記憶の中の辛さとも味とも少し違う気がした。復刻のフィギュアが微妙にラインが違うなとか素材がいまどきで障り心地がつるつるしてるなとか、そういう類いの。

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SAKANAのインストアはそれは盛況で、皆がSAKANAの音楽を噛み締める様に居た。ポコペンさんの無軌道ないつものヤツで客席にいた中村まりが巻き込まれて、そのポコさんのおかげで中村まりの素敵な唄声も聴けるというオマケもあり。



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裏窓presents  
マヘル・シャラル・ハシュ・バズ 『荒地_the waste land』 5/20@高円寺HIGH

よくみるとチラシのデザインは北園克衛がデザインした書籍の表紙を使っているみたい。羽良多平吉さんにデザインを褒められた!と裏窓の人のtwitterで見た。ザラ紙に沈んだ桃色が柔らかくて綺麗。羽良多平吉さんに褒められるってちょっといいなあ。
荒くれた工藤冬里を写真におさめるのはムズかしい。右端に中尾勘二、左端に西村卓也、真ん中に久下惠生の3人が居るこの日のマヘルの演奏はいつになく有機的に連動し、音楽的(工藤冬里アーケストラ!)ですらあった。よって工藤冬里の発露は混沌から霧が晴れたように写し出され、決して多くない客全員の胸をピストルで打ち抜いた。






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もともと強くないアルコールよりアンコのほうが歳をとってから加速が付いて好きになってしまった。土曜日の朝、兼ねてから食してみたかった店のパンケーキを試しに家人と出かけた。ホットケーキが子供の頃から大好きなのである。夜遊びの後ロイヤルホストのホットケーキを友人達と酔っぱらいながら深夜に食べたあのイリーガルな感じが懐かしいけど、そんなのはもう無理なので近隣のショップが開店する前のすいた代官山に出かける。先日”朝8時からやってます”との張り紙をめざとく見つけたのである。
「松之助NY」☞ http://www.matsunosukepie.com/about/about.html
たまにおみやげにここの素朴なアップルパイとかチーズケーキを買って帰るとやたらと家人の機嫌が良い。色々と助かっています。パンケーキは初めて食す。所謂米国のデニーズとかの朝飯の何枚も重なったああいうのとは違う上品な味わいのパンケーキであった。ふわふわした食感は女性は好きだろう。充分美味しかったけど僕はもっと大雑把な、安い味でも全然大丈夫です。
落ち着いたここは家人も気に入ったようで何より店の外の3つのテーブルは犬OKで、我家の黒犬はそこに伏せ、パンケーキにのっかってきた林檎とバナナのおこぼれをおとなしく待っていた。
呑気な時間。掛け替えの無い時間。使い捨てられる時間なんて無い。