サイマルラジオ

今日から試験的にIPサイマルラジオが始まった。指折り数えて待っていた。
と、ざっくり書いてもサイマル放送がなんなのかは一月程前に知ったのですが。

<IPサイマルラジオ>アクセス殺到で混乱
 民放ラジオ13局で作るIPサイマルラジオ協議会が15日、インターネット上でも地上波と同時放送する「IPサイマルラジオ」の試験配信をスタートさせた。若者のラジオ離れや都市部の高層ビルなどで生じる難聴取を解消するのが狙いだが、初日はアクセスが殺到し、サイトにつながらないなどの混乱が生じた。

 同協議会に参加するのはTBSラジオや文化放送などの在京の7局と、毎日放送、FM802など在阪の6局。それぞれ放送免許で規定された首都圏の1都3県と関西の2府2県でしか聴けないシステムになっている。

 同協議会事務局は「アクセス数が未知なところがあった。ユーザーの皆さんには迷惑をおかけしているが、(今年9月からの)本格運用に向け、十分検証したうえで対応したい」と話した。(3月15日15時0分配信 毎日新聞

要するにインターネットでリアルタイムのラジオが聴けるというものである。都市部のみの試験的な事とはいえyahooのニュースで混乱を知って「いいぞいいぞ、認知されてナンボだし」とオモッタ。
なぜならばinterfmで朝7時(!)から10時までやっているピーター・バラカン氏のこれ「BARAKAN MORNING」がパソコンから毎日聴けるので。午前中の眠い頭をgoodiesで起こしてくれる。それも超渋い選曲で。因みに今日の朝の全曲リストは以下。
Mar 15 2010
07:03 "MAGICAL MYSTERY TOUR" THE BEATLES
07:08 "HANG ON SLOOPY" THE MCCOYS
07:12 "IT'S MY LIFE" THE ANIMALS
07:22 "YESTERDAY" MARVYIN GAYE
07:32 "KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR" BOB DYLAN
07:39 "IF YOU NEED ME" SOLOMON BURKE
07:43 "LIKE A FIRE" SOLOMON BURKE
07:50 "GOODBYE SUNDAY" EVERYTHING BUT THE GIRL
08:00 "STRAWBERRY WINE" THE BAND
08:07 "KEEP ME HANGIN' ON" ANN PEEBLES
08:10 "BEHIND CLOSED DOORS" LITTLE MILTON
08:18 "LONELY TEARDROPS" JACKIE WILSON
08:22 "TEARDROPS WILL FALL" RY COODER
08:31 "STAY" BRUCE SPRINGSTEEN & JACKSON BROWNE
08:45 "BEWARE THE IDES OF MARCH" COLOSSEUM
08:52 "AIN'T NO GRAVE" JOHNNY CASH
09:04 "EVERYONE DESERVES MUSIC" MICHAEL FRANTI AND SPEARHEAD
09:11 "BEFORE I GROW TOO OLD" BOBBY CHARLES
09:16 "AFRICA FIVE" MAMADOU BARRY
09:22 "SODIA" MAMADOU BARRY
09:34 "ARETHA, SING ONE FOR ME" GEORGE JACKSON
09:37 "DR. FEELGOOD" ARETHA FRANKLIN
09:44 "IT DON'T MEAN A THING (IF IT AIN'T GOT THAT SWING)" CHUCK BROWN
09:47 "IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD" SEKOUBA BAMBINO
09:51 "HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN" FREDDIE KING
09:54 "CLEAN UP WOMAN" BETTY WRIGHT


うあー。朝もはよから天国のドアを叩いてみたり、ワシントンDCのGO-GOで揺さぶられたり。薄いコーヒーなんかよりは確実に覚醒する。
この数ヶ月、この番組を聴く為にラジオを買うかチューナーを買おうかとか、はたまたネットで聴けるUSBラジオみたいなもの購入まで検討していた。イトコの叔父さんから使っていないチューナーをもらって今の事務所のシステムに組んでみたりもした(30年前のパイオニアの安いバリコンチューナー。それは自分が高校の入学祝いに親から買ってもらった初めてのコンポのチューナーと型番違いだった!)。ただT字アンテナでは建物の構造上心許ないので、ケーブルTVのデジタル出力から繋いでみたりもしたが結果は余り好ましくなかった。オーディオ機器の類いを増やす以外にもっとシンプルにラジオを聴きたかった所に今日目出度く、サイマルという奴が我家にやって来たのだった。サイマルの意味は知らないがRHINOロゴマークみたいな皮ジャンを着たサイみたいな、あんなのの丸っこいやつが広告代理店の下請けのデザイン事務所で作られてロゴ展開して行くんだよな......とか安い妄想が広がるのは職業病です。ああ嫌だ。
いまやustreamdommuneとかの時代にFM放送。とにかくこれから朝が楽しみという話です。

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先日買った謎のブート。WIREのデビュー前音源集。タイトルは「wire 1976 demo」。

品番無し。カラーヴィニール。

購入した西新宿にある某レコード屋に勤める家内の弟曰く、5人時代のwireというのがファーストの「pink flag」以前に存在して、ジャケ一番左の男はそのあとbearzにも居たらしい。bearzといえば4adの前身のaxisレーベルからシングルを出している。調べてみるとkeyのJohn Goddardというその人物はwireのヒストリーにひっそりと記されていた。
内容は1曲も既出のアルバムの曲と被っていない。肝心の音はと言えば"mary is a dyke"とか"johnny piss off"とかインテリパンクバンドして名を馳せた彼等に非ずな感じのrawなタイトルで判るような、1976年の荒いガレージ・ロックである。"roadrunner"なんかも演奏していて、一通りそういうものを租借したが故の「ロックでなければ何でもいい」発言に至る通行許可証を今頃提示されたみたいな気分になった。

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追記/bearzはどうもbearsというバンドも存在するみたいで正確な所は判らない。適当ですみません。