忘備録

忘備録的にいくつか。

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「自衛ロックの最高峰。」
最近ネット内において、"神聖かまってちゃん"に対するコメントで一番溜飲を下げたのは上記の一文。ああいう方法論を否定はしないが、対岸の火事に思える。瞬間的な発露にうっとりする事はあるが、だから?と急に冷めた気持ちになるのは、単にもう若くないからだ。の子は山崎春美を彷彿とさせる。剃刀での自傷行為は、今は渋谷でゲリラライブで連行、という事なのだろう。程々に自傷。いつの世にも在る踏み絵のようなロック音楽。だからといってもう踏んでみる元気はないなあ。

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wilcoの日本公演、大阪と東京どちらも観た。もうさんざんとmixiとかでも素晴らしいライヴだったとか皆の日記など読んでいるうちに、意気込んで書く気が失せた(笑。改めて思う事は「yanky hotel foxtrot」と『ghost is born」の連作の数年間が大好きだという事。もっといえばオルーク、ジェフ、グレンのloose furの一枚目が(一枚目限定で)ピンポイントでツボだということの再認識。ウィルコにザ・バンドを求めている訳では無かったのだ。ただそんな個人的な文句をいうのは野暮な事極まりない。素晴らしいアンサンブルと思慮深いジェフの書く楽曲群。正直、幸せな気持ちに成った。そして東京公演での「summerteeth」の中の”I'm always in love"にはびっくりして、おもわず涙腺が緩んだ。

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Blackbeard " I Wah Dub"/More Cut Records/RDC2002/UK/1980
昔ebayで買ったデニス・ボヴェルのソロ・アルバム。届いてから気付いた盤の反り、というより一カ所掴んで曲げたかのような酷い盤を、友人が反りをプレスで直すマシンを買ったとのことで、渡してみた。3度くらいの曲がりが2度くらいになって戻って来た。かけてみるとなんとかトレースする。眺めているとコブを滑るスキーの如しで、こりゃカートリッジのカンチレバーを傷めるのではと思う。どうなんでしょう。
改めてキチンと聴いた印象は、この盤でのボヴェルのカットアップは粗野な様でいて実はひんやりと洗練された趣を感じる。所謂ダブワイズよりもアンディ・パートリッジの"take away"の頭の中のミキシング卓優先的なdub盤の方に、より質感は近い。

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Camel/Henry Cow/Global Village Trucking Co./Gong "Greasy Truckers Live At Dingwalls Dance Hall"/Greasy Truckers/GT 4997/UK/1973
先週ディスク・ユニオンで購入。2枚組でインサート無し、1470円。お、安い。このシリーズでもう一種類ブリンズレー・シュワルツ等が入ったもののほうがレアなのかな。だがしかしこっちはhenry cowが聴ける。1973年の記録、tom newmanが録音と書かれている。内容・録音、共に非常に素晴らしい。キリキリとしたインプロとユーモアが拮抗する。
高校生の時に初めて観たフレッド・フリスのギター演奏は「楽曲」になりそうな瞬間にそれをグシャグシャに壊すという、それは自分にとって実は相当なトラウマとなっている。フリスは米国の何処かの大学で教鞭を取っていたと記憶するが、そこに行かずとも何かのコツを勝手に教わった気になっている。フリスゼミ、もしくはレコメン塾。


追記/紙ジャケリリースでの"concerts"にボートラで全てCD収録されていた模様。ああ、持ってたね...。記憶なんてその程度です。