忘備録

あしたサイモン・フィン。
高円寺のUFO CLUBで明日サイモン・フィンを観るのだ。涅槃への直線道路が描かれたレコード”pass the distance”を聴き直す。何度聴いてもいまいち掴めない。だからまた聴く。山岸涼子の怖い漫画のぐるぐる同じ所を走るタクシーに乗せられた気分。レッド・クレイオラのファーストなんかも似たような症状になる。

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アマゾンから今日届いた2通。


Autolux "Transit Transit"/2010/US
来月のATPジャパンにて来日するそうな。ジャケットの絵が好きで、ネットで検索したらドラムスが女の子の画像が出て来て、襟足が跳ねたボブの写真をみてピンときた。以前の日記で書いたヴィンセント・ギャロのツアーで見たドラムスが在籍するLAのバンドであった。
myspaceをチェックするも途中で止めて取り敢えず買ってみた。
ジャケットのラッパのような拡声器のようなものがルイジ・ルッソロのイントナルモーリを思わせる。いい絵だなう。



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最近ジョン・ライドンとはいったいなんなんだろうと思う事がしばしばある。加速して失速する男の半生を勝手に顧みるにこんなシニカルな生き方、生かされ方もなかろうと思うわけで、神々しくもそこに立ち尽くすメタル・ボックスのあの男がその2〜3年後には屑みたいな選択にダイブするというか、砂山を崩すが如くキャリアを転覆させてしまうのはまたこれも彼なりの何か筋書きなのかと詮索してしまう。騙された気分はどうだという名言を今もなお我々に全力で突きつけているのか。今のtwistedな立ち位置を演じ、愉しんでいるというのが一番近いんだろうな。
再結成pistolsにてサマソニでステージに居たのはジョニーを演ずる営業用ライドンで、ブリクストン・アカデミーで観た彼は計らずも大雑把な(本当の)意味でのワーキング・クラス・ヒーローのジョン・ジョセフ・ライドンだったと思う。死にもせず、君らの前にあの時の感じで立ってるなんて、こういうやり方もあるよな、如何ですか?という風情で居た。ああ、本気でやってんなというのは明らかだった。シニックな生き方、というより死に方、をやってるのはいいお手本になるなと、実は今の'11年仕様ライドンが結構好きなのだった。
pistols関連を最近もいちど復唱するような事を結構やっていて家人にも謎だとか言われている。まあこんな生い立ち読んだ所で、なまじっか判った気分になるだけなのに、何かを総括したいモードなのかもしれない。



ジョン・ライドン自伝」中古:580円/アマゾン Rotten: No Irish, No Blacks, No Dogs/John Lydon, Keith Zimmerman (著), Kent Zimmerman (著)

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「PG」というメーカーの紅茶を最近気に入って、毎日ガブガブ飲んでます。
英国の友人D氏のリコメンドで、これが一番美味しいと彼は言う。向こうで買った残りを持ち帰って飲んでる内に癖になってしまった。日本だと成城石井に置いてあるので無くなったら家人に買ってきてもらう。多分思うに近いのはキューピーのマヨネーズの昔から有る赤いヤツ。あれはカロリー半分とか、味の素のヤツ(酸っぱい!俺駄目)とか、高いビンのマヨとかあるけど、そのなかでベーシックな美味しさという意味でDのいう「PGが一番美味しい」というのに近い。そうだよねえ?と家人に言うと「紅茶でその喩えはなんかきもちわるい」と一蹴された。



追記:高円寺サイモン・フィン明後日だった!あーあぶねー。