界面活性剤とは石けん液の事らしい(大雑把)

夏休み二日目。今年は特に何処に行くでもないのです。
タマゴが無いとの事で、散歩がてらスーパーにおつかいに出る。ついでに家内にはガリガリくん、自分にはスイカバーを買う。

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さて。中古レコードは盤掃除も込みの趣味なので、こういうものが必要になってくる。


家内が「なに、それ!そういうのブログにのっけて面白いの?!」と仰る。面白いんです。
イカという会社のバランス・ウォッシャーというクリーニング液は中古盤を買うひとたちの3種のなんとかだ。効果もある。でもちょっとだけ高い。高い安いの基準は人それぞれだろうが自分にはちょっと。バシャバシャ使うのがちょっと。それとこの商品の売りでもあるビスコというクリーニングクロスが更に高い(気がする)。チビチビ使ってはいたもののキチンとクリーニング出来ているのか。
普段からオーディオ関連のHPをやられている方の所を覗いていると、同じく安価な、代わりになるものが無いかと皆さん探しておられる。で、教えてもらったのが機械式のクリーニングマシンのウォッシャー液の代用品の様な物を作ってしまうということだ。
そのレシピとは、イソプロピルアルコールと精製水に加えて写真暗室用のドライウェルという界面活性剤を混ぜるというもので、経験値に基づいたバランスで皆さん作ってらっしゃる。


前述のクロスも代用品はあるらしい。旭化成から出ているbemcotというものが近い。
近いというのはレイカビスコと比べて編目の密度がすこし違う様に思われるからだ。


この網目に埃、ゴミを絡めて取るという原理では同じであろう。それにものすごく安いのだ、bemcot。レイカ社のビスコと同じだとは言わない。編目が違うので。この差が金額の差という事だと大人は理解しました。それにビスコとは効果が違うであろうが女性用のお化粧落としのシルコットという商品も液体を拭き取るには良いとも言われている。繊維が残らないからこれで汚れた液体は吸い取って、その後bemcotを使う。そういうやり方でいいんじゃないだろうか。


早速カビだらけで放置していたレコードに使ってみました。
Throbbing Gristle "Funeral In Berlin" Label:Zensor /Zensor 01/Released:1981

TGを盤ピカピカにして聴く。よくヴォーカルファンが、ジュリー・ロンドンとかジューン・クリスティがそこで唄っているかの定位を求めている様に、うちのスピーカーとスピーカーの間にコージーが立っている、それを目指してガシガシ磨く。

COSEY FANNI TUTTI of throbbing gristle (1978)

教えてもらったアルコールの比率だとややツンとくるが、ドライウェルのせいで滑らかに液体はのびる。全く問題ないのではないでしょうか。bemcotもケチらず使う。精神的にも良い(笑。仕上げ液はレイカのものを使う。帯電にも効果はある気がする。
実際にはもっと強者は、歯ブラシのデンターシステマを先っちょ部分だけ4個程繋げたものを自作して、それでレコードの溝からゴミをかき出す様にブラッシングするそうだ。画像では見た目がすごいことになっていた。


調子にのって近くにあったジャッキー・ミットゥーの"macca fat"も磨いてみる。
盤は綺麗にはなったがパチパチは特に消えず、片面などはセンタースピンドルがずれていて、最後の曲なんて音がユラユラしてオルガンが気持ちいいのか悪いのか分からなくなっているが、メロウで野太い音が鳴っている。ジャマイカ盤のレコードに界面活性剤がどうとか、そんな事たいしたことじゃないだろう、なあそこの東洋人。大事な事はだな.....以下略。ジャケットには怪訝そうな顔のアップで、ジャッキー・ミットゥーはそう言っている。